「努力は報われる」は嘘!? 書籍「努力不要論」を解説
本日は、私の好きな本である、中野信子さん著書「努力不要論」について書いていきたいと思います。
「努力は報われる」、「頑張れば夢は叶う」「思い通りにいかないのは努力が足りないからだ」
そのような言葉は、誰しもが口にしたことのあるのではないでしょうか。
確かに、親や学校の先生、上司たくさんの人から「努力しよう」と言われてきました。
しかし、「努力をする」とは一体何なのか。
努力をすれば夢は叶うのか。
この本では努力について詳しく解説されています。本日はこの本のまとめと私の考えを書いていきたいと思います。
皆さんは間違った努力をしている
皆さんが考える努力とは何でしょうか。
がむしゃらに頑張ること?
休まず走り続けること?
どれも違います!
この本では、そのような努力は努力とは言いません。
おそらく多くの人は、「努力=苦労すること」だと思っていませんか。
本来の努力というのは、①目的を設定する、②戦略を立てる、③実行する、というプロセスを踏むことです。
そしてこの中でも1重要なのが、「戦略」です。
たとえば、サッカーでAチームの試合に出たいという目標があるサッカー男児がいたとします。
彼は試合に出るために努力しようと思い、ひたすらシュート練習をしていました。
しかし、いくら練習しても試合に出ることはできませんでした。こんなに頑張ったのに何故だ!
原因は、戦略を持っていなかったからです。
「苦労=努力」だと思っていたサッカー男児は、身体に負荷をかければ強くなれると思っていました。
試合に出るために、自分に何が足りないのか、活躍するための能力はあるか、どのような練習をするべきか、何も考えていませんでした。
そのため、目標を達成できなかったのは、彼の戦略が間違っていたからです。
(これは私の実際の話なんですがね…)
つまり、努力とは「目標に対しての戦略を立て、行動すること」です。
「努力は報われる」のか?努力に加えて重要なこと
努力とは何かについては先ほど書きました。
しかし、目標に対しての戦略を立てて行動すれば報われるかというと、そうとは言い切れません。
努力に加えて大切なこと、それは才能です。
いくら速く走るために努力したとしても、速く走れるようになっても、ウサイン・ボルトより速くなることは無理ですよね。
ウサイン・ボルトには生まれ持った速く走るための筋肉が備わっています。
400mハードル日本記録保持者である為末大さんは、「アスリートとして成功するにはアスリート向きの身体に生まれたかどうかが99%重要なことだ」とおっしゃっていました。
才能の見つけ方
では才能がなければ、努力は無駄なのか。それは違います。
この本では、「才能があるかないかは、自分が持っている適性を知り、自分の評価軸を確立できているかどうか」だとおっしゃっています。
容姿の例を挙げると、主役になりたいが、自分より容姿が優れた人に主役を取られて、自分はいつも脇役という俳優。
主役になることだけを意識し、周りと比べ、この俳優のように一喜一憂する人をしばしば見かけます。
確かに、容姿という才能は変えることは難しいですが、自分の評価軸を変えることはできます。自分は主役に向いておらず、脇役の方が向いていると思えば、その道で生きていくことは賢い方法だと言えます。
自分の評価軸をその都度、臨機応変に変えて、戦略を立てていけば、必ず道は開けると述べています。
まとめ
努力とは、「目標に対しての戦略を立て、行動すること」です。
そして「努力は報われる」ためには、目標に対しての戦略を立て、行動することと、才能が必要です。
才能は、自分の適性を知り、自分の評価軸を確立できているかどうかが重要です。
評価軸を臨機応変に変えていき、努力すれば、「努力は報われる」ことができます。
最後に
この本では、努力について説明していきました。
苦労=努力だという文化が強いこの国で、臨機応変に変えていくことは逃げだと言ってくる人も多いでしょう。
ですが、できないことはできません。できない、苦手なことに時間をかけるより、できること、得意なことに時間を使った方が良いに決まっています。
理想と現実のギャップに悩み、時には命を落とそうとする人が多い世の中でこのようなマインドで生きていくことは楽だし、幸せなのではないでしょうか。
気になる方は中野信子著書「努力不要論」を手に取ってみてはいかがでしょう。
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