【給与や待遇】ポーランド下部リーグ・アマチュアサッカーのリアル 5部リーグ編
今回は前回に引き続き、アマチュアサッカー事情ということで、あまり知られていないポーランド下部リーグのサッカーの雰囲気や実際に選手としての待遇やクラブのことについて書いていきます。
前の記事では、僕が実際に1ヶ月ほどいた6部のクラブでの経験をもとに書きました。
まだそちらを読んでいない方はぜひ読んでみてください。↓
今回は僕の知り合いが数ヶ月間過ごしたポーランドのクラブ事情についてです。
・これから海外挑戦をする予定の選手や既にしている選手
・海外リーグの情報を集めている人
・海外サッカーの下部リーグに興味がある人
におすすめの記事となっております。
ポーランド5部のリーグ事情
ポーランド5部は複数の地域ごとで分かれてリーグ戦が行われます。
知り合いが所属していたのは「ZZPN」という北西の地域で、この地域には20クラブ存在します。
ここからホーム&アウェイのゲームが1年通して行われます。
また20クラブのうち昇格できるのは、リーグ優勝した1チームのみとなっています。
日本人が多く在籍していたクラブ
僕の知り合いが数ヶ月過ごしていたクラブはKS Gwardia Koszalinというところでした。
前のシーズンに4部リーグから降格し、1年での昇格を目指すようなクラブでした。
またこれまで多くの名のある日本人選手が在籍していたことから、ポーランドの下部リーグで唯一日本語で書かれたWikipediaのページが存在します。
これまで1部リーグに昇格したことはないが、ハンブルガーSV、CAオサスナといったクラブに選手を輩出してきた歴史あるクラブです。
クラブ環境
長い歴史と元4部リーグクラブということもあって、他の5部クラブと比べて資金力や組織力はかなり高い印象でした。
ポーランドでは下部リーグでも組織されたクラブは多いですが、このクラブはそれよりも「the サッカークラブ」といった感じでした。
それぞれ説明していきます。
スタジアム
まず驚かされるのがスタジアムのキャパシティです。
Wikipediaのクラブプロフィールによると、スタジアムの収容人数が25000人となっています。
上の画像が実際のスタジアムの写真です。
Wikipediaなので正確な情報ではないのかもしれませんが、写真を見る限りそのくらいの人数は収容できそうな大きさのスタジアムです。
25000人というと、川崎フロンターレの等々力陸上競技場の収容人数が26000人なので、大体そのくらいだとイメージしてもらえればと思います。
試合の日
アウェイゲームの日はクラブのバスを使って移動するのですが、白と赤の2台を使い分けているそうです。
5部のクラブは基本的に車を乗り合いで向かったり、バスを借りて移動するので、チームバスを2台所有しているのは驚きです。
またクラブのサポータは熱狂的で、試合の日は発煙筒を焚いて応援することもあるそうです。
練習の日
練習は平日の週5回行われ、土曜日試合、日曜日にオフとなっています。
日曜日に試合が行われたり、コーチの気分によっては月曜日がオフになることもあるそうですが、基本的にはほぼ毎日活動があります。
前に紹介した6部のクラブの練習頻度が週2、3と試合ということを考えると、かなりチームとして組織されている印象を持ちます。
待遇や給与
チームに入団する時にチームから最初に提示された契約内容になります。
・家
・ランチ
・給与(月700ズロチ)
家に関しては、その当時ユースチームに所属していた日本人とシェアルームをしていたみたいです。
給与は月に700ズロチ(約20000円)で、ボーナスに関しては不明です。
その他チームからの支給品としてトレーニングウェア、ウィンドブレーカー、バック等を貰ったそうです。
まとめ
今回はポーランドの5部リーグのチーム事情について書きました。
この記事で紹介したクラブは去年4部リーグにいたこともあり、移動費や遠征費などで資金をかなり使い、資金的な面で厳しいシーズンだったと聞きました。
それでも元からあったとはいえ、サッカークラブとして整った施設、バスの2台所有、熱狂的サポーターや選手たちへのウェアの支給など見る限りでは、とても5部リーグのクラブとは思えないところでした。
また試合の日はもちろん、普段の練習での選手の写真を撮っており、SNSではFacebook、Instagram、YouTubeで毎回投稿しており、広報を含めてしっかりと組織されたクラブだと感じました。
今後も私の所属クラブを含め、他のクラブのチーム事情を紹介していきます。
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