#389 氷山の一角

自分が見ているものが全てではない。

このことを氷山の一角と言ったりするが、生活していてそのような場面は多々ある。

 

最近、「紀州のドンファン」こと野崎幸助氏(当時77歳)が2018年に変死体となって発見され、犯人が55歳年下の妻だったことが判明したというニュースを見た。

 

自分が一番最初に感じたのが、金持ちのスケベ爺が金目的の若い女に殺された滑稽な事件であり、スケベ爺はろくでもないやつだ。

そして悪いことをして金持ちになったに違いないと連想した。

 

この爺さんの自業自得だ、と思いながら昨日たまたまオーディオブックにて、彼の死ぬ2年前に書かれた著書「紀州のドンファン 美女4000人に30億を貢いだ男」があったので読んだ。

 

そして考えが180°変わった。

これこそが自分は氷山の一角しか見ていなかったと感じた。

 

「スケベ爺」であることは変わりないが、お金があったからそうなったのではなく、性欲こそを人生の中心に置き、世界の美女たちと親密な関係になることを人生の目標とし成り上がった。

 

鉄くず回収から始まり、避妊具の訪問販売、金貸しといった事業で稼いだ。

金貸し時代には担保もなしに3000万円を貸し、家族を救った話もある。

評判も良く、仕事にも熱心で、人情味のある人だった。

 

だだそれもこれもすべて美女と仲良しになるためで、それが70過ぎても変わらなかっただけである。

 

人にはそれぞれ重視する欲があって、食欲、性欲、睡眠欲を始めとするその他多数の欲がある。

お金が死ぬほどあったらまず何をしたいかで、その人の重視する欲求が分かると思う。

 

彼にとってそれが「性欲」であり、その手段が「美女」だった。

残念ながらその手段によって、彼は殺されてしまった。

 

本を聴き終えて、彼を殺した犯人が許せなかった。

夢の実現道半ばの人を、お金欲しさに裏切る行為は道理から外れている。

 

おそらく世間は、彼を若い女を金で誘うスケベ爺として笑い者にするだろう。

ただ自分は、自分自身の欲求にまっすぐに生きた成功者として尊敬の意を表したい。

 



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