#29 バングラデシュの家族
これまで多くの国を旅し、その中でも自分の一番好きな国について書いていきたい。
今日の記事は、自分の夢とは関係ないようなあるようなそんな話だ。
僕が一番好きな国はバングラデシュだ。そこは僕にとって特別な国だ。
インドの隣の小さな国だ。人口密度は世界一とも言われている。
2年前に4日ほどしか滞在していなかったが、その4日で僕はバングラデシュに惚れた。
それもすべては、バングラデシュのある家族との出会いがきっかけだった。
バングラデシュに滞在中、僕は当てもなくバスに乗った。
そのバスの隣に座ったムスリムの男が、僕に話しかけてきた。
彼は昔日本で仕事をしていて、僕が日本人だとわかると嬉しそうにしていた。
バスが渋滞していたこともあり、彼とは仲良くなった。
すると彼は、うちでご飯を食べないか。ごちそうするよ、と家に招待してくれた。
彼と途中下車し、家に向かった。
家に着くと、年上のラプソン君と1歳の男の子が出迎えてくれた。
突然来た日本人に驚くことも、怪訝な様子を見せるわけでもなく、ただ古い友人が家に来たくらいの対応で驚いた。
主教上の理由でお母さんは顔を出してはくれなかったが、料理を作ってくれて3人で食事した。
チキンやカレー、野菜、果物、ケーキなどバングラデシュの料理で歓迎された。
とても美味しく、吐きそうになるまで食べた。
今日は泊まっていきなよ!と言ってもらえたが、次の日から移動する予定だったので断った。
帰る時に、片道2時間かけて共にバスに乗り自分が泊まっているホテルまで送ってくれた。
その時のバス代も彼が払ってくれた。
別れ際に、また来れるように住所とラプソンの連絡先を教えてくれて、また来てくれと言い去っていった。
彼らはまるで僕をお客さんとしてではなく、家族のように振舞ってくれた。
この時間を忘れることはないし、いつか必ず会いに行きたいと思う。
先日ラプソンから連絡があり、コロナが大変だけど元気か、と心配の連絡をくれた。
おそらく日本よりバングラデシュの方が、状況的にきついと思う。
そんな中で、日本の友達を心配してくれる優しさは嬉しかった。
コロナが落ち着いたら、バングラデシュにはもう一度行きたいと思っている。
また、バングラデシュにサッカー選手として挑戦してみたい、という気持ちもある。
バングラデシュの家族にまた会えることを願って、今日も頑張ろう。