#318 お別れ
今日の昼間、都内の練習からバイクで帰る途中に後輪が動かなくなり、国道のど真ん中で立ち往生してしまった。
引いても押してもバイクは動かず、後方では怖い顔をした大型トラックの運ちゃんが早く行けと言わんばかりに睨んでいる。
たまたま横にいたバイク乗りの2人に助けを求め、一緒にバイクを道の端まで運んでもらった。
この人たちがいなければ大事故にもつながっていたかもしれないと思うと感謝しかない。
結局自分では解決できず保険会社に電話し、レッカー車を呼んだ。
これもテンパっていた自分に、助けてくれたバイク乗りが冷静に提案してくれたことだった。
なんとかレッカー車でバイクはバイク屋さん、自分は家に帰ることができた。
その後バイク屋さんから電話が来て、バイクの状態について説明された。
説明を受ける前、バイク屋さんから最初に怪我の心配をされた。
怪我はしていないと答えると、心底驚いていた。
「奇跡です。死ななくてよかったです。」
どうやら死んでいてもおかしくなかったらしい。
というのも難しい専門用語はわからないけど、後輪のブレーキ部分が壊れてロックされるという現象で、劣化し限界を迎えるとそうなってしまうらしい。
たまたまその瞬間、自分は2~3kmのスピードで走っていたからなんともなかったけど、90㎞、100㎞のスピードで走っているときにロックがかかってしまっていたら…..
現にその10秒前くらいにそのスピードで走っていた。
九死に一生を得るというのはこのことだと思った。
原因は整備不良。
自分でも最近ずっと調子が良くないというのはわかっていたし、以前バイク屋さんに行ったときも注意を受けていた。
だが自分は修理費をケチってなるべく安く済ませ、その後は一度も調子が悪いと分かっていながら修理には行かなかった。
修理費をケチって命を危険にさらしたこともそうだし、4年間お世話になった大切なバイクを粗末に扱ってしまったことにバイクに対して申し訳ない。
死なないようにスピードが出ていない時に止まったのも、自分のバイクが頑張ってそうしてくれたんだと思うと泣けてくる。
結局しっかり乗れる状態に直すには、結構な値段がかかってしまうので、廃車にしようかどうしようか悩んでいる。
とりあえず生きていてよかった。
足の怪我なんてどうでもいいくらい、そう感じた。
足の怪我くらいで萎えるな。
命あるだけ感謝しろよ、という僕のバイクからのメッセージだったのかもしれない。
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