#59 親不孝
本日、僕は22歳の誕生日を迎える。
この1年は僕の生涯を左右する、大切な1年だと思う。
改めて僕の話をすると、僕には「海外でプロサッカー選手になる」という夢を持つ、大学4年生。
就職活動は一切せず、大学在学中にチームを見つけ、卒業後に海を渡る。
華やかなキャリアもなく、優れた才能があるわけでもない、県内リーグ所属の無名プレイヤー。
日々の思いや考えを、ブログで毎日発信している。
昨夜、半年近く口を利いていなかった両親に、僕から話があると言ってリビングに集めた。
話すことはもちろん、僕の将来について。
半年ぶりに面と向かって話したので、僕も両親も緊迫した雰囲気だった。
いつか自分のことをしっかり話しておかなければいけないと思っていたので、誕生日前夜という節目で時間を作った。
この挑戦に対しての同意を得ることや賛成を得ることが目的ではなく、単純に僕の夢を応援してほしかった。
「就職しないで海外でプロサッカー選手を目指すから。」
そう言って話を切り出すと、親父は鼻で笑ってこう言った。
「所詮、社会人チームでサッカーしているだけのお前が何言ってんだ。1年、2年で失敗して帰ってくるのがオチだ。」
「世の中、好きなことだけして楽しく生活できることなんてない。みんなつらい思いをしながら一生懸命働いているんだ。だからお前も辛くても社会人として働き、その中で幸せや夢を見つけなさい。」
「お前はまだ若いからそんなこと言っているけど、現実を見ろよ。俺は嫌なことがあっても35年間サラリーマンとして働いてきた。楽しいからを理由に人生を選択するお前の価値観がわからない。」
母はこれに対して、否定をするわけでも賛成するわけでもなかった。
やりたいことは自分で責任を持ってやりなと言われた。
話しをして、良い思いをしないことはわかっていた。
鼻で笑われるだろうと思ったし、お前は甘いと言われると思っていた。
単純に話しておくべきだったから話しただけで、両親に何を言われようと決意は変わらない。
ただ、言われっぱなしは悔しい。
僕は親不孝者だと思う。
心配ばかりかけて、親の期待に応えて生きることはできない。
大変申し訳ないが、僕はそういう人間だ。
ただ、今日まで育ててくれてありがとう。
この1年、僕にとっては人生が良くも悪くも左右する年。
たとえ、一番応援してほしい人に鼻で笑われても、無理だと言われても、僕は僕が望み道を歩む。
それが間違いだったとしても、僕は自分を信じ続ける。
そういう人生を過ごしていきたい。
ディスカッション
コメント一覧
私は陰ながら応援しています。
毎日通勤電車でブログを見ているのが日課です。
社会人リーグ?再開するんですね。
しばらくは無観客ですか?
いつもありがとうございます。
社会リーグは6月の終盤に開幕する予定らしいです。
今はまだそのような規定はないので、無観客ではないと思いますが…