#3 理想と現実
思えば、「プロサッカー選手になる」とはずっと夢見てきた。
小学生、中学生の頃から本当に自分はなれると思っていた。
これは小学校の卒業文集で書いた将来の夢
今見るととても欲張りない夢だ。
高校で大活躍してプロになって、いずれは世界のトッププレイヤーと同じチームでプレーする。
だから、一生懸命練習した。
高校に入ってからもプロサッカー選手になるという夢は変わらなかった。
まずはトップチームで試合に出て活躍してやると意気込んでいた。
しかし、高校サッカーは僕の理想とはかけ離れた日々だった。
1年から2年まで一番下のカテゴリー中学生の試合相手になったり、Cチームで行った遠征では審判も監督も見てない試合もあった。
公式戦なんてないカテゴリーだったので、毎週のフィジカルトレーニングはきつかったし、モチベーションを保つことも難しかった。
一番下のカテゴリーのやつがプロサッカー選手になれるわけがない。
プロサッカー選手になるという夢は、いつしか諦めていた。
月日は流れ、今でも高校の頃の悔しさは残っているし、当時の記憶が夢の中に出てくることもある。
「理想は現実と折り合いをつけるもの」
就職活動期になると多くの人が口にする。
理想を追い求めず、現実を見て地に足をつけて生きろと。
でもこれって良い生き方なのか。
理想を求め戦った高校時代、やはり辛いことも多く苦しい日々だった。
だけど、理想を求め努力した日々は本当に楽しかったし、ギラギラしていた。
このまま理想を捨て、適当に会社に入って働くのか。
理想を捨て現実を生きる方が、傷つかないし楽だ。
だけど自分の理想はそんな簡単に諦めることはできない。
と今更ながらに思う今日此の頃。
「理想と現実」、僕は理想を取る。
そして理想を現実にしたい。僕の理想は「プロサッカー選手」だ。
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