#41 最後の一年
僕の所属するサッカークラブ「FC千葉なのはな」は、千葉県2部リーグで戦う社会人チームだ。
大学1年の時にこのチームに来たので、今年で4年目のシーズンを迎えることになる。
1年目のシーズンから試合に出ることも多くあったが、その年でチームは降格してしまい、それから2年間昇格できずに今年を迎える。
毎年、あと一歩のところで踏ん張りが効かず、勝つべき試合で勝てないことが多くあった。
僕が4年目もこのチームでプレーするのは、降格した悔しさ、あと一歩のところで昇格できなかった悔しさをこのチームで晴らすためだ。
2020年にチームが始動してから、チームとしても個人としても手応えを掴めていて、今年こそは昇格できるという自信があった。
毎年6月に始まるリーグ開幕に向けて、仕上げていこうとチーム一丸となっていた。
しかし、3月後半にコロナが流行りだしてしまったことで活動は自粛。
控えていたクラブ選手権もトレーニングマッチもなくなり、リーグ戦の開幕も延期になった。
今年のシーズンは僕にとって、このチームでプレーする最後のシーズンである。
「海外でプロサッカー選手になる」という夢があり、来年には今のチーム離れ、海外のチームに挑戦するからだ。
僕はFC千葉なのはなというチームが好きだし、お世話になったクラブで最後に昇格に貢献したいし、結果を残したい。
このチームでプレーする最後の年という自覚があるから、この1年にかける思いは強い。
今もまだ、リーグがいつ始まるのかわからない。
来月かもしれないし、半年後かもしれないし、リーグ戦自体なくなるかもしれない。
何もわからない状況だからこそ、気を抜かず、来週から始めますと突然発表されたとしてもやれるような準備をしていきたい。
チームが昇格し、個人としても結果を残し、自信を持った状態で海外に挑戦できるような良い1年にしたい。