#44 凄いヤツ

高校の時のチームメイトで、よく2トップを組んで試合に出ていた男がいた。

彼は努力家で、プレースタイルは全く違かったけど僕にとってはライバルだった。

 

そんな彼は、大学サッカーの道に進み、強靭なフィジカルで大学では活躍するのだろうと思っていた。

そんなある日、友達から「あいつ入院したらしい」と連絡が来た。

 

高校時代から、どんなファウルをされても痛がるところを見たことがないくらい、痛みの感覚が狂ったやつだったから、入院と聞いてもいまいちピンとこなかった。

どちらにせよ、怪我かちょとした感染症くらいのものだろうと深刻には思っていなかった。

 

しかし実際に病院にお見舞いに行ったとき、そこには毛はすべて抜け落ち、痩せた彼の姿があった。

その時に深刻な病気にかかってしまったことを本人から聞いた。

 

彼は病気の話も入院生活も面白おかしく話し、ヘラヘラしていた。

本当は病気も入院生活も死ぬほどつらいだろうに、その姿を決して見せなかった。

もちろん大好きなサッカーも取り上げられ、普通の人なら頭がおかしくなるだろうが、彼は病気が治ったら大学サッカーに復帰したいと話していた。

 

そして8ヶ月の闘病生活を経て、彼は再び運動できるようになった。

そこからトレーニングを重ね、大学サッカーに復帰した。

彼は、大学サッカー部のブログでここの部分を深く言及していなかったが、そこには血の滲むような努力があっただろう。

 

正直、あの状態から大学サッカーに戻れると思っていなかった。

だから復帰できたことは本当にすごいと思ったし、嬉しかった。

 

今、僕らはコロナによりサッカーができない。

だけど筋トレしたり走ったり、サッカーをする準備は好きなだけできる。

コロナでできないことも増えたが、それでもできることの方が多いはず。

今当たり前にできていることに幸せを感じながら、日々の生活を送っていきたい。

 

 

凄いヤツのブログ↓

癌で得たこと

あわせて読みたい

1件の返信

  1. 6月 28日

    […] #44 凄いヤツ […]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です