#215 サッカーは辞めないで
昨日千葉テレビにて、千葉県選手権の準決勝が放送されていた。
母校の選手たちが懸命に戦う姿を見ながら、自分が高3の頃に、小さなサッカー競技場で幼い頃からの夢を絶たれた瞬間を、応援席から眺めていた光景を思い出していた。
昨日の試合、母校は負けてしまった。
これにより多くの選手、試合に出てた出てなかった関係なく、引退し次のステップに向けて考えている所だろう。
また多くの選手たちは、サッカーを続けるか辞めるか悩むだろう。
しかし、多くの選手に伝えたいのは、この3年間本気でやってきて、悔しいという感情が残っているのであれば、サッカーを辞めるという選択をしてほしくないということ。
3年間だるかった、サッカーやってても楽しくねえ、そう思っていたなら時間の無駄だからさっさとスパイクを捨て、サッカーを辞めるべき、でもそうでないのならどんな形であれサッカー辞めてほしくない。
それはなぜか、「悔しいという感情は一生ついてくるから」
選手権に優勝でもしない限りは、悔しいという感情は必ず残る。
その感情をほったらかしにして、サッカーを辞めてじゃあ別のことをやろうと思ってもモヤモヤはきっと消えない。
僕は大学に進学するときに、一旦サッカーから距離を置いた。
社会人クラブに入ってはいたけれど、優先順位はサッカーよりも大学の集まり、飲み会、遊び、バイトとかにして、その時その時は楽しかったけれど、やっぱり本当の楽しさはそこにはないなとすぐに感じた。
未だに選手権に出て活躍している夢を見るし、逆に負けた日の夢を見ることもある。
もう気にしていないと思っていても、脳みその中にしっかりと刻まれていて、無意識のうちに悔しいという感情は残っているんだろうなと思う。
また、「好きなことが見つからない」ということに多くの人は年を重ねるにつれ悩む。
好きなことってそう簡単にみつかるものじゃない。
だけれど、高校までサッカーを続けるということは、みんなサッカーが大好きということで、それだけでも価値のあることだと思う。
先日とある人が「高校サッカーで辞めてしまうのはもったいない。これからの人生の方が長いのに」と言っていた。
本当にその通りで、これからの人生の方が長いのに、好きなはずのサッカーから離れて別のことを好きになろうと思っても、なかなか難しい。
そして好きなことを持たずに生きていくと、人生は詰むと思う。
もちろん新しく好きなことを見つけ、別の道を行く人はたくさんいるし、サッカーが人生のすべてだとは思わない。
現にそういった友達はたくさんいる。
結局何が言いたいかというと、サッカーが好きなら、3年間本気でやっていたなら、これからも続けていくべき。
そしてなるべく本気でやるのか、楽しむレベルでいいのか目的を決めてやる。
僕はそこが中途半端だったから、周りに周って、現在「海外挑戦」という結論になった。
そこには当時の「悔しさ」を晴らす思いと、「好きなことで生きる」という思いが混ざり合っての決断だったと思う。
「サッカーでの悔しさはサッカーでしか拭えないし、好きなことってそう簡単に見つかるものではない」
というのが、高校サッカーを引退してから4年経った僕の結論。
周りに流されず、自分の思いに忠実に生きてほしいと思う。
僕は何も偉そうなこと言える資格はないので、ただのサポーターの一人として感じたことを書いてみた。
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